「音楽を聴くと集中できるような気がするけど、ジャンルって関係あるのかな?」
「音楽があると集中できないけど、静かすぎるのも気が散る。何かいい方法はないかな?」
「集中力を高めるBGMってどんなものがあるんだろう?」
集中するのに音楽って影響するのでしょうか?もしそうだとしたら効果的な音楽を知りたいですよね!
集中したいとは思っているものの、なかなかうまくできなかったり、やっと取り掛かったものの、持続することができなかったり・・・
そんな方向けに、やる気スイッチをオンにして集中力を高める音楽についてご紹介します!!
今回は、集中力と音楽の関係に着目し、誰でも簡単に試せる方法をピックアップしてあります。最後までご覧になって、集中力向上に役立ててくださいね!
目次
- 集中する環境づくりに最適な音楽
- 音楽によるリラックスと集中力
- 音楽を聴くことによるメリット・デメリット
- オススメBGM5選
- 他のテクニックとの合わせ技
- まとめ
1.集中する環境づくりに最適な音楽
集中して作業を進めるために最適なBGMってどんなジャンルだと思いますか?
クラシック?ジャズ?ポップス?ロック?
もちろん人により聴き慣れたジャンル、好きなジャンルは異なりますが、作業に集中するということに着目した場合は、環境音と呼ばれる音楽(音)が最も効果的なんです!!
例えば、「波の音」や「川のせせらぎ」「雨の音」「静かなカフェの店内」などです。
これにはもちろん理由があり、本来、人間は無意識下では並行していくつかの作業ができるようになっているそうです。これは狩猟時代の危険察知能力と関係しています。
目の前の事だけに集中してしまっては周りの危険を察知できなくなってしまうということですね。
しかし、意識している中では、同時並行して作業(思考を伴うようなある程度複雑な作業)を行うことが苦手なため、「○○しながら○○」ということがうまくできません。
これは「音楽を聴きながら勉強」も当然あてはまります。
人間の脳は「音楽を聴く」ことと「勉強をする」ことに意識を分散してしまいます。
そのため、ボーカルの入った音楽や聴きなじみのある曲では、「音楽を聴くこと」に意識が向いてしまい「勉強すること」だけに集中できなくなります。
また、こんな有名なマウス実験もあります。
全くの無音状態とノイズのある状態では、学習効果に違いが出るそうです。
無音状態ではマウスに何かを学習させるということができず、ホワイトノイズ(砂嵐のような音)を聞かせると学習効果が高まります。
このことからも、思考を伴う作業の際に最適なBGMとして環境音が挙げられるのも納得できますね。
ただし、あくまでも複雑な作業の話なので、例えば「音楽を聴きながら掃除をする」といった単純作業の場合は好きな音楽を楽しんでください!
2.音楽によるリラックスと集中力
先ほどは人間の脳が、意識的に同時に複数のタスクをこなすことを苦手としていることを紹介しましたが、続いては、脳波と音楽の関係性についてご紹介します。
深い眠りについている時はδ(デルタ)波、浅い眠りや瞑想中はΘ(シータ)波、覚醒している通常時はβ(ベータ)波、そして、落ち着いた状態つまりリラックスしている状態ではα(アルファ)波が強く現れます。
音楽を聴くと脳波にも影響が出ます。
アルファ波が出やすい音楽として、川のせせらぎ音のような環境音のほか、クラシック音楽なども有名ですね。
リラックスできる音楽には「1/fゆらぎ」という共通点があり、これは生体リズムと同じことから快適性に関係があるということが判明しています。
つまり、「1/fゆらぎ」を含む音楽を聴くと自然とリラックスすることができるということですね。
アルファ波を出すことを目的に音楽を聴くのであれば、好きな曲でも構いません。好きな音楽を聴くことでもアルファ波が出ることが証明されています。
そもそも、高い集中力を発揮するためには、ストレスとリラックスが必要になります。
意外にも、集中するためにはリラックスだけでなく、ストレスも必要なんですね!
「出来なかったらどうしよう」「失敗するかもしれない」というストレス状態のあとに、フッと力を抜いてリラックスする、その状態がもっとも集中することができるんです。
ちなみに、ストレスはネガティブな感情だけでなく、「絶対やってやる!!」「自分なら必ず終わらせることができる!!」というポジティブな感情でもOKです。
ストレス状態を極限まで高めておいて、音楽を聴いてその緊張を一気に緩める。
この状態で目の前のやることにただただ向き合う。
これでゾーン(究極の集中状態)に入ることができると言われています。
3.音楽を聴くことによるメリット・デメリット
集中力を高めるうえで、音楽を聴くメリットにはどんなことがあるのでしょうか。
既に説明したとおり、音楽にはリラックス効果が期待できます。
マギル大学(カナダ)の研究によると、好きな音楽を聴くと脳内でドーパミン(快感伝達物質)が大量に分泌されることがわかっています。
ドーパミンは、美味しいものを食べたり金銭を得たりした際に分泌される脳内物質で、好きな音楽を聴いている時に分泌されるとともに、身体活動も活性化するんです。
勉強や仕事を「やりたくないこと」と捉えている場合、そのマイナスの感情を緩和し、初めの第一歩を踏み出すために好きな音楽を聴くということは効果的と言えますね。
ただし、気を付けなければいけないこともあります。
音楽を聴くことで集中を阻害してしまう、ということです。
例えば、自分の好きな曲を聴くというのは、リラックスに効果的です。
でも、好きな曲はついつい聴き入ってしまいますよね。そのため、目の前の作業より音楽に集中してしまうことが考えられます。
ほかにも、普段音楽を聴き慣れていない人が音楽を聴きながら複雑な作業をすると集中できずイライラしてしまうといった実験結果もあります。
聴き慣れた音楽を聴くことも、聴き慣れない人が音楽を聴くことも、集中を阻害してしまうことがあるんですね。
これを回避するためにも集中したいときは、リラックスできて聴き入ってしまうことのない音楽、意味を持たない環境音がオススメと言えます。
4.オススメBGM5選
ここまでの説明で、集中するために万人にオススメできる音楽が自然の音、環境音と呼ばれる音であることはお分かりいただけたのではないでしょうか。
世の中には数えきれないほどの音楽があり、今の時代は好きなスタイルで音楽を楽しむことができますよね。
その中から、誰でも気軽にYoutubeで聴くことのできるオススメBGMをご紹介します。
1,1/fゆらぎでリラックス
森の中にいるような静かな環境で虫や鳥の鳴く声、水の流れる音が聞こえます。それにピアノのゆったりしたメロディーがミックスされた音楽です。2時間あるので、十分な時間集中できそうです!
2,ドーパミン分泌で活性化
ゆったり流れるハーモニーとピアノの音を中心に、動物の鳴き声もミックスされた音楽です。
3,カフェで作業している気分を体感
楽器の音やメロディーはない音響です。心地よいとされるカフェのノイズなので、カフェでの作業が捗る方にオススメです!
4,前頭葉活性化
ゆっくりとしたオルゴールのようなメロディーと川のせせらぎ、鳥の鳴き声がミックスされた音楽です。
5,自律神経を整える
ゆったりテンポのピアノがメインです。鳥のさえずりがミックスされた音楽でリラックスというかうっとりしてしまう感じです。
ネット環境がない場所でも聴きたいという方に・・・
いろんな種類のCDも販売されています!
価格:1,980円 |
価格:1,980円 |
頭によく効く 脳活性・集中力を高める音楽BEST [ 神山純一J.Project ] 価格:1,757円 |
5.他のテクニックとの合わせ技
音楽を聴くことがリラックスにつながり、リラックスすることが集中する第一歩になることがわかりました。
では、集中力は一体どれくらい持続することができるのでしょうか。
これには様々な研究結果があり、一概に○○分という答えが出ていないようです。
しかし、どの研究結果においても、一定時間経過後は集中力が低下することがわかっています。
つまり、同じ作業を長時間続けていると必ず集中力は低下し、パフォーマンスが落ちてしまうということです。
できることなら、なるべく長時間パフォーマンスを低下させずに集中したいですよね。
休憩時間を一定間隔で取り入れることで低下した集中力を回復することができます。
これは、ポモドーロテクニックといわれるもので、イタリアの起業家フランチェスコ・シリロが発案した時間管理術です。
具体的には、
- やるべきことを優先順位をつけてリスト化します
- 25分(時間は自由に設定可能)をタイマーで計測しその間タスクに集中します
※この25分間はやるべきこと以外に手を出してはダメ! - 25分経過したら5分間休憩を取ります
※休憩時間はタスクがどんなに中途半端な状態でも手を止めて休んでください! - 25分+5分を1ポモドーロとして、4回繰り返したら30分の休憩を取ります
スマホのタイマー機能を使って時間を計測する方も多いかと思います。
スマホを使って時間を計るなら、アプリがオススメです!!
Focus To-Do: ポモドーロ技術 & タスク管理
https://play.google.com/store/apps/details?id=com.superelement.pomodoro&hl=ja&gl=US
時間の計測はもちろん、タスクに集中している間のスマホ通知の管理もできます。
ホワイトノイズも用意されているため、集中している間にBGMを流すことも可能です。
このアプリだけでいろんなことが完結できるため、オススメですよ。
6.まとめ
音楽を聴くことで集中力が高まるという直接的なことはないものの、音楽を聴くことで得られる効果がたくさんあります。
集中するためには、リラックスだけでなくストレスも必要!!ということを筆者も初めて聞いたときは意外でびっくりしました。
ストレスとリラックスのギャップが大きいほど深く集中することができるんですね。
ストレス状態からリラックス状態へ切り替える訓練をしておけば、集中したいときにいつでもスッと集中することができるようになるということです。
自分に負荷をかけるということは割と簡単にできそうですが、意識的にリラックスするのは困難かもしれません。そんな時はヒーリング効果のある音楽に頼ってみるのもいいですね。
一旦スイッチが切り替わればあとは一定時間で作業と休憩を繰り返すだけ。長時間集中力が持続します。
いつでも一定のパフォーマンスが出せるように、音楽をうまく取り入れて、やる気スイッチをオンにしましょう!!